2017/12/11

[失敗例]良いものを見つけた時こそ冷静になりましょう

今週の収穫

[失敗例]良いものを見つけた時こそ冷静になりましょう

[失敗例]良いものを見つけた時こそ冷静になりましょう

  
目次

    今週の収穫は…
    Fire King Philbee Pie Plate and Lid, Fire King White Large Beaded Edge Bowl, Ball Vintage Mason Jar, and Peach Luster D handle mug

    Sponsored Link

    今週はRose Bowlで大きなアンティークショーがありましたが、撮影のためスキップしました。
    なので、比較的穏やかな収穫でした。家に帰って洗浄している時にあることに気が付くわけですが、振り返ってみれば、総合的に満足できる結果だと思います。

    今週は、フィルビーのパイプレートパイプレート蓋ファイヤーキングのビーデッドエッジボウルのホワイトピーチラスターのDハンドルマグ、そしてBallのメイソンジャー二つの計6点です。

    まず、始めにファイヤーキングのフィルビーのパイプレートと蓋から行ってみようと思います。

    ヴィンテージのパイプレートは様々な会社から出されていてよく見かけるのですが、フィルビーのパイプレートはヤードセール等で出会うことはそうそうありません。
    なので、ふとした場面で遭遇すると脳内麻薬が出て、一気に高揚してしまうのです。

    今回も、まさか二枚同時に出会うと思わなかったので帰路はかなり良い気分で帰ったことを思い出しますが、事件の発覚は食器の洗浄時でした。

    私は食器入手後、まず綺麗/汚いにかかわらず、全てすぐ洗浄します。幾つか工程があるのですが、耐熱ガラスだと①熱湯につける②大まかな汚れをメラミンスポンジで優しく落とす③洗剤で洗う、がいつもの基本の流れです。

    食器はいつもピカピカで綺麗な状態で店頭に並んでいるとは限らず、ものによっては使用後、ちゃんと洗ったのかな?と疑問符がつくような状態で発見されるケースがあります。

    綺麗に越したことはありませんが、そこは半世紀たったビンテージ、なかなかまっさらな状態であることは難しいです。
    なので、買う買わないの判断を下す時にその本当の状態を推測することが大事で、洗浄でどの程度綺麗にすることができるか考えた上で、一見状態が悪そうなものでも手に入れることはあります。

    今回もそうだったんです。よく見ると、写真手前のパイプレート中心部にステインのようなものがありますが、単純な油汚れだと思い、落とせるだろうと判断しました。

    ただ、注意が甘かったのです。きっと、フィルビーとの出会いに舞い踊ってしまたのでしょう。アンティークショーの時は十分注意するのですが…

    表面上の汚れだと思ったのは、実は表面の薄いクラックの中に入り込んだもので、細かいひび割れはもちろんですが、茶色の部分も落とすのが難しそうです。私は小学生の時、右手の手のひらに鉛筆が刺さったことがあるのですが、それから20年経っても、その時に黒い後が消えません。まさにそんな現象です。

    幸い、クラックは表面的なもので貫通はしていませんでした(だから、気がつかなかったのかもしれませんが)。
    普段使用、特にオーブンなどの高負荷がかかる環境では使用しない方が良さそうですね。
    ただ、使い道がないわけではなく、部分的なものなので撮影で使用する分には対して影響が出ないので、引き続き大切に使いたいます。やはり、半世紀以上前の貴重なお皿ですからね。

    そして、もう一個のフィルビーの蓋ですが、こちらの状態は完璧でした。

    蓋なので、本体が無いと、どうしようもないと思うかもしれませんが、それは違います。こちらの蓋はパイプレートにもなる優れもので、単体で使っても全然問題ありません。
    むしろ、普通のパイプレートより、ハンドルの部分が出ているので使いやすいですよ。

    FIRE KINGの流れで、白のビーデッドエッジボウルの大きいものです。小さいサイズのものはどんぶりに使えそうですが、これは結構大きいので、このサイズだとお好み焼きを作る時にかなり重宝しています。

    次はボールのヴィンテージメイソンジャーです。個人的にヴィンテージのメイソンジャーにはまっていて、嵩張るので気に入ったやつだけを手にするようにしているのですが、かっこいいのでどんどん増えていきます。

    探していた中央がガラスタイプのもの

    現行のものに比べ、大きな違いは亜鉛の蓋なのですが、その年代によって、色味や輪郭が少しずつ異なるので、時代の流れを感じさせてくれるアイテムです。

    古いものは100年以上のアンティークの部類で、何十万円で取引されるメイソンジャーもありますよ。

    一番左のものは100年前のものです

    そして、最後に定番のDハンドルマグですが、

    おそらくグラスベイクのものだろうと思うのですが、バックスタンプが無いため、まだ検証中です。
    Dハンドルマグは当時人気のシルエットで、様々な会社が出していたのです。ピーチラスターは特徴的なカラーで、ファイヤーキングのものが有名ですが、このカラーも流行していて、ブランドを特定する決め手にはなりません。

    左がファイヤーキング、右が今回のもの。

    持っているもので比較すると、ハンドル、底の部分が一番グラスベイクに近いように思います。

    製造元はあくまでも参考程度で、その魅力に影響することは無いのですが、気になるので引き続き検証してみたいと思います。

      

    Sponsored Link

    ロサンゼルス・日本を中心に活動するフィルムメーカー/アートディレクターです。 米国のミッドセンチュリー期のテーブルウェアを中心にレビュー、撮影から日常のひとときまでシーンを彩る最適な食器を提案いたします。

      Sponsored Link

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です