LAのスタバに行ってみよう
ロケーションに合わせてその姿を変えるスターバックスの店舗。時には元からあった建物を改装しオープンすることもあるのですが、本日はとある物件を改装しとてもユニークな造りになっているスタバを紹介します。
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本日訪れた店舗はハリウッドハイランドを少し南に下った場所にあります。ドルビーシアターやチャイニーズシアターなどいわゆる「ハリウッド」のエリアから外れているとはいえ、シティの中にデザインされたスタバです。
要するに長居はあまりできないように設計されているということですね。
それがこちらの角にある非常にユニークな形をした店舗です。実はもともとここにあった建物を利用して作られているのですが、オリジナルが何かわかりますでしょうか?
ヒントは長く突き出た屋根です。
正解はガソリンスタンド。
かなりオリジナルを残しているようで、他のスタバとは一風変わった外見であります。
そもそも私がこの店舗の存在を知ったのはとあるニュース記事でした。どうやら元のガソリンスタンドはこの辺りでも割と歴史があり、街のランドマーク的存在だったというのです。
この建物が建てられたのは1935年に遡り、その時代はカリフォルニアでの自動車黎明期で、またハリウッドの映画黄金期にピタリと重なるのです。
このスタバが建つ前は古びた空き店舗のガソリンスタンドでしたが、地元に愛され取り壊されずにいました。そこにスターバックスが建つというのですから、議論を巻き起こすのも当然でしょう。
結果、このように元の店舗を生かした独特の造りになっていて、Starbucksになった現在でもその面影を感じることができます。
外には当時の写真が貼られていて、いかにここが愛されていたかを感じます。
スターバックスが提唱する『サードプレイス』はコミュニティの中にあって初めて成立しますが、ただ地域の便利なところに店舗を立てるだけではなく、このように地域に溶け込み、愛される努力をしているのですね。
元がガソリンスタンドということも関係しているのか、ここはドライブスルーに特化している店舗です。店内での飲食スペースはありません。
ドライブスルーでなくても外から注文できる対応窓があるのですが、店内のバリスタさんはドライブスルー客の対応に必死で、結構待たされました。普通セルフサービスのクリーム類もあらかじめお願いしないといけません。
ドライブスルーを利用した方のレビューを見てみると、「それに特化している分、めっちゃ快適だ」という方と「車の列でコーヒー一杯に10分も待たされた」という方もいるので、他の店舗に比べ格段このドライブスルーが便利ということもなさそうです。
一度注文してしまえば、外に快適なテラス席とトイレもあるので忙しいハリウッドの中で割と落ち着く店舗なのでしょう。
この日は天気も良く、ファイヤーキングジェダイのヘビーマグを連れて行ったのですが、やはりロサンゼルスの青空に映えます。外で使うジェダイは清々しい気持ちにさせてくれますね。
歴史があり、往年の映画スターも訪れたかもしれない建物で、これまた歴史のあるビンテージのマグで飲むコーヒーは格別です。最新設備で見るハリウッド映画もいいですが、このようなハリウッドの楽しみ方もありではないでしょうか。
犬を連れて散歩がてらコーヒーをオーダーしていく方がかなりいましたが、近隣の方にとっては使い勝手の良い店舗だと思います。
裏に時間限定のパーキングが数台分あるくらいなので、がっつり寛ぐことはできないと思いますが、ハリウッド散策で疲れた時は少し寄り道してみても良いかもしれません。コーヒーは人間にとってのガソリンですからね。
とても西海岸っぽいスタバでした。