今まで知らなかったビンテージショップとの出会いの一方で、この2、3年で急激にアンティークモールが閉店して行っているように思います。
少し切ないですが、今回はかつて人気だったお店の話を現在の様子と交えてお話しましょう。
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私の知っている限りではここ3年以内に大きなアンティークモールが3つほど閉鎖しています。どれもお気に入りのお店で、数ヶ月ぶりに行くと急にもぬけの殻になっていて閉店を知らせる張り紙がドアに張っているだけでした。
基本的にオススメのアンティークモールを中心に紹介していきたいと思っているので、今まで取り上げてきたところは盛り上がっているお店が多かったように思います。
なので、あまりシーン自体の不景気さは感じることはなかなかありませんが、このビンテージ業界も生き残りをかけて壮絶な戦いが始まっています。オーナーの高齢化問題など経済的理由も一つの要因でしかないのですが、空き店舗になってしまったアンティークモールを見るのはなんとも心が痛むのです。
本日は現在進行形で過去の輝きを失いつつあるアンティークモールをご紹介しましょう。
こちらの「MEMORY LANES ANTIQUE MALL」は住所でこそカーソンになってしまいますが、日系人が多く住むトーランス/ガーデナに近いところにあるので、ふらっと立ち寄る在米日本人の方も多買ったのです。私もかつてのその一人でした。
サンタモニカに引っ越す5年ほど前まではガーデナに住んでいたのですが、毎週末訪れていた月もありました。この規模のアンティークモールはLAカウンティに数は限られていますし、日系のスーパーも近くにあるのでついでで行きやすいのです。
そして、サンタモニカからさらに北のノースハリウッドに引越ししますと、ほとんど行くことがなくなってしまいました。そして、今回は久々の訪問なのですが、その変わり果てた姿に少し動揺を隠せませんでした。
入り口を入ってすぐ右の列は当時から最も人気のスポットで、こちらは一見すると普通の店舗と変わらないように見えます。
ここに来ると、当時の買い物の記憶が蘇ってきます。
進んでいくと、不穏な空気が漂ってきます。
この辺りに来ると、かなりの空きブースが目立ちます。
なかなか、見られる光景ではありません。
この列に関しては、奥へ進めないようにしてあります。
このようなバリケード仕方は景観を損ねてしまうので、見せ方が大事なアンティークモールではかなり危険な兆候ではないでしょうか。
この写真は何も問題ないように見えますが、かつては白い壁の奥にもずっとブースが広がっていました。
今はパテーションで遮られていて、かなりこじんまりとした印象を受けます。
ただ、私が感じるこのような印象はかつてこのモールがいかに素晴らしかったかを知っていることが大きいでしょう。
ネット上の評価を見ればわかると思いますが、かなり評判の良い店舗で、日本から買い付けの方も訪れる人気でした。
私もサンキストのジェダイのリーマーを$10で購入できた時の感動は今でも忘れることができず、通った回数ではここが一番多いです。
Fordのクラシックな車が置いてあったり、今でも魅力が失われていない部分もあります。
ただ、この兆候は急に始まったわけでなく、3年くらい前から少しずつブースが撤去されていき、入り口入って左側がほぼ空になっていったのは覚えています。その時は改装でも始まるのかと思っていたのですが、どうやらブースの動きを見る限りそうではないようですね。
ひょっとしてクローズするのかな、と思い始めてからもう既に2年は経っているのでもしかしたらこのまま少しずつ規模を小さくしていくのかもしれません。
やはりお店自体に活気がないと良いものにも出会える気がしないので、自然に客足は遠のいてしまいます。人気のブースほど、なるべく人が来る所にアイテムを置きたいと考えているので他のお店に移動してしまいます。
アンティークモールはその独特のビジネススタイルから、お店ではなくブース自体にファンがつくことも珍しくなく、ブースの引越しと同時に客足も他に向いてしまうケースも少なくありません。
ただ、こういう時によくセールが行われるので、行く価値は十分にあります。
ロケーションは最高なので、また再興してくれると非常に嬉しいと考えているファンは私だけではないと思います。
ADDRESS: 20740 S Figueroa St, Carson, CA 90745
営業時間、ビジネスなどの変更のアップデートが追いついていない可能性があるので、行く前に一度確認を。