LAでフリーマーケットと聞かれれば、パサデナのローズボウルやロングビーチのベテランズスタジアムを挙げる方が多いと思いますが、どちらもなかなか観光客の方には行きにくい場所ではあります。もし、もっと観光地に近い場所でフリマが行われていたら、と思ったことはありませんか?
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昔、サンタモニカに2年ほど住んでいたのですが、この辺りは広範囲にビジネスが散らばるロサンゼルスの中でも、割と徒歩圏内で困らないくらい様々なビジネス/サービスが展開されている所謂「都会」であり、また観光地でもありました。なので、日本人の方にもとても馴染みの深いことでしょう。
ここに住んでいた時に「近くにフリマがあるといいな」と思い調べたことがありました。その時に発見したのが今回ご紹介する「Santa Monica Airport Antique And Collectible Market」です。
最初に触れておきたいのですが、約5年前に一度行ってから今回の調査まで、訪れることはありませんでした。
順を追って、このアンティークショーについて掘り下げていこうと思いますが、その理由も流れの中で理解していただけると思います。
毎月第四日曜日と第一日曜日、会場はサンタモニカ空港、そしてサンタモニカシティカレッジの敷地内の駐車場のスペースを利用して行われます。
敷地内へ続く道をまっすぐ進むので道に迷うことはあまりないと思いますが、ただ結構奥の方へ進むことに加え、あまり規模が大きくないので途中で「本当にやってるのか」不安に思う方もいるのではないでしょうか。一見さんを遠ざけるわかりにくさがあります。
ただ、道中は空港関係の建物をすり抜けていくので、飛行機のオブジェクトやらなかなか普段の生活ではお目にかからないものを見かけることができるので、ちょっとした非日常感を味わえるのが良いです。
まずはパーキングですが、ブースが立ち並ぶイベント会場を少し過ぎるとパーキングであろう場所が現れてくるのですが、「障害者専用」のサインが立っていたりしてどこに止めて良いのか迷いました。
結果、そのさらに先へ進んだ比較的来場者の方が止めているスポットに駐車したのですが、この辺りで非日常感から生まれた高揚感はかなり失われました。
そして、先ほど車で通り過ぎた会場へ向かいます。
まずは受付で入場料を支払います。私はジェネラルアドミッションが始まる調度8時に訪れたので、$5を支払いました。
少し早い6時から入場できるアーリーアドミッションだと$7らしいです。第1週にも同じところで行われますが、その場合入場8時〜からで入場料は$4とのことなのでお間違いないように気をつけてください。
会場内はトリッキーに広がった構造になっていて、また正確なブース数も数えていないのですが、かなり少ないように感じました。50もなかったのではないでしょうか。
パッと見渡すと、確かに「アンティークショー」を名乗っても問題ないと感じさせてくれるようなブースがチラホラとあって、少し期待をさせてくれます。
どちらかというと、ビンテージの服やアクセサリーなどの小物を扱ったブースが多かったです。
私が探しているようなビンテージの食器はかなり少なく、ファイヤーキングやパイレックスなどのミルクグラス食器は見かけることはありませんでした。
私が探しているものがないからといって、このフリーマーケットを低く評価する気はなく、あくまでも客観的に判断したいと思います。
購入までには至りませんが、たまに気になって手に取ってみたアイテムは何個かありました。
サンタモニカという土地柄でしょうか。若干値段が高め設定ですが、結構小綺麗にまとめているブースが多く、一つ一つのブースのクオリティは決して低くありません。
こちらのBallのメイソンジャーも120年前くらいのもので、なかなかの状態でした。もう少し安ければ購入していたでしょう。
本来であれば、日曜の朝8時はフリマが一番活気付いていなければいけない時間帯なのですが、さすがにこの人気の無さは「ライバルが少なくてラッキー」とは思えません。扱っているもの自体は悪くないのに残念です。
おそらく会場内のゲストの人数よりもブースのオーナーとイベントスタッフの人数の方が多いのではないでしょうか。
LA界隈の大小規模を問わず、ほとんどのフリマを訪れてきましたが、このようなことが起こるのはここだけのように思います。
もっと多くの人に見てもらいたい素敵なディスプレイをしてあるだけに非常に残念でなりません。ブース出展者もどのようなモチベーションでやられているか気になります。
何も知らずに訪れた5年前と何ら状況は変わっていませんでした。むしろ、この5年間で改善されていないということを考えるとマイナスなのではないでしょうか。
前回もかなりがっかりして帰りましたが、その時は「たまたま今回だけこういう状態で普段はもっとすごいのではないか」と自分を説得することができましたが、さすがにもう二度とここにくることはないでしょう。
かなり内輪感が強いイベントで、もし中にいる人間からしたらこの評価もガラリと変わるような気がします。最低でも5年間もこの状態でやってこれたということは彼らが気の合う仲間たちと素敵な日曜を過ごすために行われているのかもしれません。
ただブース自体は魅力があるところが多かったので、外からより多くの人に訪れてもらいたいという願望はありますが、ただブースの少なさと入場料の高さがかなりネックで、残念ながらオススメはできません。
フリマ自体に入場はかかっても良いと思いますが、一般入場の$5はロングビーチのアンティークマーケットと$1しか変わりません。近くのエリアで言えば、メルローズのトレーディングポストは入場料$3で規模も何倍も大きいです。
それに同じ第4週の日曜にはトーランスでアンティークショーがあり、こちらは無料でブースの数もかなり違います。距離は遠くてもこちらの方が魅力的です。
公式のウェブサイトを見て期待されてくる方が結構いるらしく、現状を見た時の気持ちの落差は大きいようで、Yelpの評価をみると辛辣な意見が目立ちます。
一つ二つのブースのために$5を払うのであれば、この会場ではなくて、直接やり取りをした方が良いと思うのですがどうでしょう?
今まで、フリマで入場料を払って、何も買わないで帰ることもありましたが、それでも魅力的なビンテージのアイテムの数々や、自分の知らなかった新しいジャンルと触れ合うことができたので、この入場料は無駄に感じることはありませんでした。
改善点としては、今ここで簡単に思いつくだけでも二、三個はありますが、5年経っても変わらないということは今後もずっとこうなのではないか、と思います。
なので、何かディールを探したい人は素直にメルローズかトーランスに行くことをオススメします。このエリア中心に生活し、コミュニティを広げていきたい方には良いかもしれません。