スリフトストアでは、たまにファイヤーキングを始め、パイレックス、ヘーゼルアトラス、グラスベイクなど人気のビンテージミルクグラスブランドを見かけることがありますが、ジェダイを見かけることはごく稀で、出会えた時は非常に嬉しいものです。
先日、とある店頭で大量のジェダイのコンテナーが並べられているのを発見したのですが、何か様子が変なのです。
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すっかりこちらも夏らしくなってきて、家にじっとしているのがもったいないと感じる季節になってきました。こんな時は外へ新たな食器探しに行くか、自然の中でリラックスするのに限ります。
一つ前の記事で、ロサンゼルスでお花見をしてきたことを記事にしました。
桜と昼食を楽しんだ後、ちょうど近くにThrift Store(日本でいうリサイクルショップに近いもの)があったものですから、ついでに行くことにしました。
今回訪れたのは大手チェーンのGoodwill(グッドウィル)。
だいたい2、3店のスリフトストアを探って、そのエリアにビンテージがあるかどうか判断しているのですが、このエリアを探るのは初めてでしたので何が出るか非常に楽しみでした。
簡単にパイレックスのボウルが数個、それに「メキシコのFIRE KING」ことTermocrisa(ターモクリサ)、カッパーティントのティーカップなどビンテージのミルクグラスが結構ありました。
値段は若干高い気がしましたが、このお店は良い感じの店舗でした。
割と調子よくビンテージアイテムが見つかるものですから高揚感は高まる一方で、他のコーナーに目を向けることなく隣の列の小さい食器コーナーに移動した、まさにその時です。
遠くからでもわかるその美しい緑色は、殺風景な中古アイテムが並ぶ中で更に光り輝いているようでした。
そうです。
吹き付けでもない、正真正銘ミルクガラスのジェダイなのです。だいたい、ミルクグラスは独特な発色をしているので遠くからでも認識することが出来るのですが、製造会社によって若干色合いが異なります。
そして、こちらのジェダイは非常にファイヤーキングのものに近いと感じました。
チリボウルを少し、平べったくしたようなデザインに透明な蓋が付いています。写真では3点しか写っていませんが、いろんな場所に散らばっていて10個はありそうでした。
よくみると中にはまだラベルが…デッドストックかもしれません。
しかし、そこには何故かハングルが!
この時点でアンカーホッキングのものではないどころか、アメリカンビンテージでないのが確定して一気に気持ちが冷めるのですが、ただ私の脳を騙してアドレナリンを大量放出させるくらいによく出来た商品でした。
とても気になるのですが、肝心のラベルはハングルばかりで全く解読できません。
「困った時は底を見てみよう」
食器界の文言ですが、底には刻印などのそのアイテムのアイデンティティを判別するには十分な情報があったりするのです。
まさかの「玉」です。
謎のバックスタンプですが、これを見た時に私の中で一つ謎が解けました。実は以前からこの「玉」の刻印をもったジェダイをアンティークモールで見かけることが何回もあって、その度にファイヤーキングのものと勘違いして手に取らさられてきました。
しかし、それ以上の情報はそこから得ることが出来ず、我々の中では「ギョク」と呼んでいて、てっきり中国のミルクグラス会社と思っていたのですが、今回の件から判断する限り韓国のものである可能性が高くなってきました。
実際、「Korean Milk Glass」で調べると「Chang Hee」など何件か候補が出てくるようです。ただ、まだこのギョクを判別するにはいたっていません。一体何モノなのでしょうか。引き続き調査したいと思います。
モノ自体は非常に綺麗でよく出来ていたので、ビンテージに抵抗がある方には良いのではないでしょうか。