昨年のクリスマスのことなんですが、ちょっとクリスマスっぽいことをしてみようということになって、近所のケンタッキーに歩いて行ったのです。
ところが、その店舗はクリスマスっぽさが全くない、というか、夕方だというのに営業すらしていませんでした。
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知ってました?クリスマスのKFCはありえないらしいですよ
実はクリスマスにケンタッキーのフライドチキンを食べるのは日本だけの風習です。
アメリカの普通の家庭であれば、この日はローストチキンが食卓に並ぶことが多く、これがアメリカ人にはとても奇妙な光景に写っているようなのです。
今年は昨年と同じ轍を踏まないように、営業時間を調べようと「KFC」「christmas」と検索したら…
なんと検索結果の一番最初から日本のクリスマスをケンタッキーで祝う奇妙な光景に関する記事が出てしまいました。しかも、天下のBBCです。このあともしばらくこのような記事が続き、一向に営業時間の情報が出てきません。
「ローストチキン」か「フライドチキン」くらいの違いであればそんなに違和感は個人的には感じず、そこまで糾弾されることではないように思うのですが、この国ではクリスマスにケンタッキーを食べるというと、非国民のような扱いを受けます(実際アメリカ市民ではないのですが)。
そもそも、アメリカにおいてのフライドチキンは低所得者向けのジャンクフードだったという背景があるそうで、なかなか食卓でお目にかかることがありません。
私にとって、ご馳走だった食卓の人気者、鳥の唐揚げとはここでは全く扱いが違います。とても美味しいと思うのですが…
少なくともめでたい時に食べるものではないらしい
今年は時間を調べた結果、ちゃんと開店中に伺い、無事にチキンを確保できたのですが、店内はクリスマスだというのに一切特別メニューもなければ、クリスマスを一切祝う雰囲気もありません。
むしろ、「なんでクリスマスなのにKFCなんだ」という悲壮感が伝わってくる店内の雰囲気でした。美味しいのに…
それに比べて、日本のケンタッキーのマーケティングは非常にうまくやっていて、クリスマスになると食べたくなってしまいますよね。食べるととても幸せな気分になりますし。
とにかくアメリカにとってクリスマスは特別な日で、一年でも最も多幸感に溢れていないといけない日はジャンクフードであるフライドチキンはありえないというのです。
日本で例えるなら、誕生日の食卓をコンビニの惣菜パンで祝う光景のような感じでしょうか。
そういえば、渡米直後はホームステイしていたのですが、白人のおばあちゃんが出してきた最初の食卓に普通にポテトチップスが並んでいたことはカルチャーショックを受けました。
他のメニューはちゃんとしたものなのに。病院の食事でもポテトチップスが出てくることもありますし…よくわからない国です。
アメリカンフードにファイヤーキングのレストランウェアがよく映える
もしかしたら、クリスマスにバスケットでチキンを買っていくアジア人が奇妙に写ったかもしれませんが、無事に確保できました。
クリスマスということで、普段はあまり使わないファイヤーキングのジェダイのレストランウェア、3コンパートメントプレートを引っ張り出してきました。
KFCのコーポレートカラーの赤色とジェダイの美しい緑色のコンビネーションでクリスマス感を醸し出させるのに成功、クリスマスはこうでなければいけません。
これって我が家だけですか?
ちなみに奥のジェダイのチリボウルに入っているものは何かわかりますか?
白飯でございます。
実家ではケンタッキーはご飯と一緒に食べるのが普通だったのですが、大学進学で大阪で住み始めてそれが普通ではないということを知りました。
私と同郷、新潟出身のクラスメイトが一人いたので彼にも聞きましたが、これは土地柄の話ではなく、我が家だけのことらしいのです。
私からしてみたら、どうやってチキン食べるの?と疑問でしかないのですが、妻に聞くとチキンだけで食べるらしいですね。
今回、必死に彼女を説得しましたが、どうしても嫌だというので、私だけご飯が配膳されました。美味しいのに…
人それぞれの祝い方があるクリスマス、皆さんにとっていかが過ごされましたでしょうか。
今年ももう終わりですが、良い年だった言えるように残りも気を引き締めて過ごしたいと思います。