ロサンゼルスには全米、そして海外からも人がやってくるアンティークショーがあります。月に一回あるそのイベントですが、2月が一番盛り上がるということで今回は久々に行ってきました。
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2月が一番盛り上がるって知っていましたか?
全米、そして日本からも多くのビンテージファン、買い付けの方が訪れるローズボウルで毎月第二日曜日に行われているフリーマーケティングに行ってきました。公式でもフリマとなっていますが、アンティークショーに近いと思います。つまり、「お値段は高め」ということです。
ここのフリマは古着が特に有名なのですが、2月と8月はラスベガスに大きなファッションの展示会MAGICが行われる月でもあり、その流れで買い付けの方が大勢ロサンゼルスにもやって来るため、それに応えるようにこの月は品揃えが普段よりもよくなるということです。
お客さんが大勢来るので、ブースによっては値段をいつもより高めにして売っているところもあるそうです。
ただ、どうせだったらリサーチも兼ねて、盛り上がってる時に行ってみたいので今回は久々(2年ぶり)に訪ねてみました。
広い駐車場もすぐ埋まる
私はノースハリウッドという、ロサンゼルス郡でもかなり北のほうになるエリアに住んでいるのですが、このフリマはパサデナという非常に近い街で行われているので、立地的にはかなり好条件なのです。
にもかかわらず、ほとんど行くことはありません。その理由は後述しますが、今回は食器メインではなく、今撮影しているショートフィルムで使うアイテムを探しに行くということで、約2年ぶりに向かいます。
ところで、大抵のアンティークショーは入場料がかかりますが、入る時間帯によって値段が異なります。
値段的には、一番早いVIPアドミッションが$20で一番遅いジェネラルアドミッションが$9ということで倍違います。
VIPアドミッションは朝5時、ほとんどブースの人が準備し始めるのと同じ時間帯です。5年ほど前に一度、この時間帯に入場したことがありますが、まだ真っ暗で、ブースもほとんど出ておらず、まともに見ることができるようになっていったのは6時以降だったので、正直食器目当ての人はこの時間帯はやめておいたほうが良いです。
一方、朝9時から始まるジェネラルアドミッション(一般入場)は入場料が一番安いですが、この時間帯から一気に人が増えます。値段もそうですが、家族連れでも一番行きやすい時間ですから当然といえば当然でしょう。
私は、駐車スポット探しに力を使いたくなかったので、一般入場時間より一時間早いエクスプレスアドミッション(朝8時から9時)で入場しました。一般入場より$2高い$11ですが、すんなり入れることを考えたらこの差は安いものです。
会場のローズボウルはアメフトのスタジアムとして設立、様々なイベントにも使用されています。
朝8時ですが、家族連れの方が多いのが目立ちました。なかなか日本では家族連れで骨董市を楽しむ姿を想像できませんが、ここアメリカではアンティークモールでも若い人が訪れるのをかなり頻繁に見かけます。
老若男女関係なく交流している姿は見ているだけでも気持ちの良いものです。
ロサンゼルスの至る所でフリマは毎週開かれていますが、ここローズボウルのものが一番規模は大きいです。ブースの数で言うと2000を超えるとのこと。ということであれば、お宝にめぐり合える確率も高いですね。
フリマ自体にはよく行くのですが、ここは群を抜いて規模が大きいです。
たいていのフリマは最初に軽く一周様子見してから本格的に物色するのですが、ここは広すぎてそのような余裕はありません。一周見て回るだけでも一時間かかるのではないでしょうか。
ということで、最初から気になるものがあれば、積極的に手に取ってみることにしました。
今回は撮影で使うアレを探しに来ました
そもそも今回の目的なのですが、食器ではありません。
はっきり言ってしまうと、ここは観光地化していて値段も高いです。出店料も他のフリマに比べて高いので、売る方もなるべく利益を出そうとすると仕方がないことでしょう。
ファイヤーキングなどの人気ビンテージテーブルウェアもちらほら見かけますが軒並み高く、わざわざ入場料を払うくらいなら、アンティークモールを見に行った方が効率的です。
なぜ、そんなところにわざわざ来たかというと、撮影で使う衣装を探しているのです。
今、とあるプロジェクトで使うビンテージ(60、70年代)のスクエアダンスドレスを探しているのですが、オークションにもアンティークモールにもなかなか良いものが上がってこないのです。
先月ティザー動画を撮影した時に使用したのがこの一着なのですが、このようなドレスがあと5着ほど必要なのです。
ダンスやアクションのシーンの時に、ひらひらと衣装が舞うので映像写りがすごく良いのですが、わざわざ生地から作ろうと思うと時間と手間がかかります。
予算を抑えるために既製品を使うわけですが、ビンテージはとにかく雰囲気がよく、映像にプロダクションバリューを加えてくれるのでこのプロジェクトには欠かせません。
ということで、古着の出展が一番多いこの時期にわざわざやってまいりました。
古着が集中しているエリアがあるのですが、そこは日本人の方のバイヤーの姿が非常に目立ちました。
それにひきかえ、食器など普通のヴィンテージエリアにはちらほら見る程度なことを考えると、やはりここのメインは古着なのかもしれません。
古着ブースで見つけたファイヤーキングの人気アイテム
ということで、ファッションエリアでドレスを探していると、そこにジェダイのアイテムを見つけました。
よく食器が出されているエリアではなくて、古着エリアの方だったので珍しいと思いつつ、そんなに安くはなかったのですが、初期の刻印で状態も悪くなかったので一枚購入しました。
基本的にブースの商品の写真を撮るのはNGなので、自宅に持ち帰ってからの写真しかないのが残念ですが、思いがけないところで見つけるとテンションが上がりました。
結局、ここで買った食器はこの一枚である事からお察しできると思いますが、食器目当てで行くと少しがっかりしてしまう結果になります。
良い買い物をするために一番大事なこと
買う予定のなかった食器を見つけたものの、肝心のドレスでなかなか良いものがないと思っていたところでやっと見つけました。それがこちらなのですが、
どちらも60年代くらいのものとは思えないとても素晴らしい状態のもので1着$20でした。
ちなみに私は基本的に極端に値段が高い時、またはあちらからオファーを出してきたとき以外は値切りません。
たまにどんな値段でも闇雲にとりあえず少しでも値切ろうとしてくる方がいますが、これはあまりよろしくないのです。
どのアイテムもオーナーにとっては大事なものなので、あちらに「この人には売りたくない」と思われると、もう取引はできません。
お互いが気持ちよく取引できることが一番大事で、「実は値切らない」ことが最もお得に買い物する方法だと何年か経って私は気がつきました。
食器のリセール目当ての方にはお勧めできないフリマですが、見ているだけで楽しい観光的要素を大いに含んだイベントで、フードも充実しているのでロサンゼルスに住んでいる方であれば、一度は気軽に訪れてほしい場所であります。
かなり歩くことになりますので、軽装と歩きやすい格好がオススメです。
ROSE BOWL FLEA MARKET
住所:4515 E 59th Pl, Maywood, CA 90270
毎月第2日曜日 5:00AM-4:30pm
情報は執筆当時のものです。入場時間/料金などアップデートされていない可能性があるので、事前に調べていかれることをオススメします。
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